
岩瀬家について

ー日本最大の5階建合掌造りー
岩瀬家の総体は、間口14.5間(26.4m)・奥行き7間(12.7m)・高さ8間(14.4m)あり、5階建となっています。
大黒柱などは一尺(30cm)角のケヤキを、また24畳敷の出居の敷板にも全てケヤキ材が使われており、しかも釘などの鉄や金物を一切使わずに縄とねそで結びあげて造られています。
五箇山の名前の由来は、山々の間を貫く谷に沿うように線状に集落が並ぶこの地形にあります。5つの谷合い集落から成り立つこの地域一帯が、谷という意味を持つ「箇」という漢字を用いて五箇山と呼ばれています。
五箇山は大自然の優しさよりむしろ厳しさの多い地です。人々は、その厳しさに寄り添うように生活してきました。
岩瀬家は、昭和三十三年(1958)五月十四日に国指定重要文化財に指定されました。
現在は、家長の間・仏間・書院の間・武者隠しの間・奥式台の雨戸(鎧戸)・長押の桃・牛乗石・牛繋石・塩硝釜・火天屋・天屋の仕組・自然石の大水槽・池の石垣など、ご観覧いただけます。